意思決定と思考法【直観(直感)と論理】

私たちは普段、脳を使って思考して生活しています。

寝ている時以外は常に思考し続けているといって過言ではありません。

にもかかわらず、思考について教わる機会が滅多にありません。

そこで今回の記事では「思考」について簡単にわかりやすくご説明したいと思います。

 

私たちは朝起きてから寝るまであらゆる思考を行なっています。

資格試験のための勉強、料理のレシピを考える、メールの文面を考える・・などなど。

多くの時間を私たちは思考に費やしています。

思考をフルに発揮しているときはどんなときでしょうか。

例えば、意思決定です。

何を食べるか、どの電車に乗るかというちょっとしたものから、進路選択や結婚相手の選択など多くの選択をしています。

意思決定は私たちの人生に多大な影響を及ぼしています。

そこで意思決定という観点から私たちの思考というものを探っていこうと思います。

思考に2つの種類がある!(直観性と合理性)

コロンビア大学ビジネススクールで教えるアイエンガー氏によると私たちは一日に平均して70回も意思決定を行なっているようです。

その意思決定の基礎になっているのが2つの思考法です。

これまで多くの経済学者、心理学者らが思考について研究してきました。

それによると私たちはアクセルとブレーキに相当する2つの思考法を使い分けているというのです。

2つの思考法

①早い思考

②遅い思考

これらを私たちに使い分けて選択しているんですね。

早い思考とは

早い思考とは、簡単に言いますと直観です。

例えば、レストランに入りぱっとメニューを見て「あ、これにしよう!」と決めたときなどは直観を使っています。

他にも、人物を判断するときにも「この人は良さそう(悪そう)」と判断するときも直観を使っている人も多いかと思います。

このように早い思考は時間もかからず、時に便利な思考です。

ところが、早いだけに間違いを起こしたりしやすいんですね。

次の問題に答えてください。

いまかけっこをしています。3位の人を抜かしました。あなたは何位でしょう?

直観では3位の人を抜かしたのだから2位と答えそうです。

答えは、3位。

3位の人を抜かしたので「3位」となります。

このように、うっかりミスを犯したり、いつも同じ選択をしがちになるというバイアス(偏り)がかかった選択をしてしまうという特徴があります。

そこで次の2つ目の思考法が重要な役割をはたしているのです。

遅い思考とは

遅い思考は、論理的思考とも言い換えることができます。

早い思考と違って「ゆっくり、じっくり」とした思考法です。

数学の問題を解いている時をイメージしていただければわかりやすいかと思います。

この遅い思考は、私たちの意思決定においてブレーキの役割を果たしています。

先ほどの例で言いますと、レストランに入りメニューを見るや否や「あ、これにしよう!」と閃いたとします。

それが、美味しそうなパンケーキだっとしましょう。

ところが、ここ数日カロリーオーバーの日が続きダイエット中だとします。

となると、「今日はカロリーを控えたいから別のものにしよう」と考えるかもしれません。

また、かけっこの例では、一瞬2位と閃きました。しかし、ちょっと冷静になってみると3位の人を抜かしたのだから3位であるとわかります。

このように、ブレーキをかける役割がこの遅い思考なのです。

本日の記事のまとめ

私たちの意思決定には思考法が重要な役割を果たしています。

これまでの研究によると思考法には①遅い思考と②早い思考の2つの思考法があることがわかりました。

私たちは、日頃この思考法を使い分けて生活を円滑に送っているのです。

まさに車のアクセルとブレーキの関係ですね。

車はアクセルとブレーキがないとうまく車として機能しないように私たちの思考も同じような構造になっているのです。

よくできていますね。

本日もお読みいただいありがとうございました。