【無意識思考】簡単に創造性を高める方法・心理学【科学的根拠あり】

これからは創造性やクリエイティビティが重要な時代といわれているけど、自分は創造性ないしなぁ・・。そもそも創造性って天賦の才能なんじゃないかな。人工知能の台頭で今ある仕事がなくなっていくと聞きます。今のまま転職するのにも不安。
簡単に創造性を高める方法が知りたい。

本記事ではこのような疑問に答えます。

経営脳科学者がお答えします。心理学・脳科学研究で博士号を取得し心理学の教科書(共著)と一般書を執筆しています。無意識思考研究の第一人者です。
今回は著書のご紹介記事となります。

確かに、これからの時代は人工知能の時代といわれていますよね。

車は自動運転になりそうですし、事務作業なんかはどんどんデジタル化されていきます。

単純作業はどんどん自動化されていき人手が不要になります
(文明の利器が発展するのはありがたいですが、結構「ガーン!」な話ですよね・・)

つまり、効率化される反面、人間がやっていた仕事がどんどんなくなることを意味します(^^;

「仕事を失ってしまうかも」・・将来が不安になる気持ちもわかります。。。

私も以前サラリーマンをしていたときは、膨大な事務作業をしていました。
当時、企業会計ソフトで決算事務をしていました。

決算事務とは会社の一年間の売り上げや利益などを整理するいわば会計のお仕事です。
当時は、数字をいちいちパソコンのキーボード(テンキー)を使って打ち込んでいました。

今はクラウド会計ソフトがあり、科目の選定や仕訳も自動でやってくれるようですね。
数字は銀行のオンライン通帳から自動的に拾ってきてくれるようです。

いやー便利な時代になったものです(^^)

でも、一方で私が当時やっていた仕事は事実上なくなっているんですよね。
人間が関与しなくても、ほぼ全自動で会計業務をやってくれているわけでして。

つまり人間がわざわざやらなくてもよくなったのです。

逆に言うと、これからの時代はそれらの単純作業に人は関わらなくて済むということになります。

つまり、人間だけに求められる仕事に集中できるのです!

では、人間に求められる仕事とはなんでしょうか?

それは、創造性です。

創造性だけは人工知能でもまねできません。
発明発見、芸術、こういったものは人工知能ではできないわけです。

これからの時代、人間の最高の知性「創造性」が重要になってきます。
創造性を発揮できないと仕事を失ってしまう可能性もありますよね。

それでは、お悩みを一つずつ解決して参りましょう。

自分が創造的ではないと思っている理由

多くの方が「自分には創造性などない」と決めつけてしまっています。

では、なぜそのように感じてしまうのでしょうか。

そもそも創造性を発揮するようなことを経験していないというのが理由です。

創造的ではないと思っている方はそもそも創造性を発揮する場面を経験していないだけだったりします。

これまでの人生を振り返ってほしいのですが、創造性を必要とされる場面はどれほどあったでしょうか。
多くの方はそれほどないと思います。あったとしても社会に出てからではないでしょうか。

それもそのはず、学校教育ではほぼ創造性は必要とされないからです。
学校で学ぶことといえば知識の暗記ですよね。
答えがある世界で正しい回答を導くためのトレーニングばかりしていますので、創造性など必要とされていないのです。

にもかかわらず、

「創造性がこれからの時代には重要だ」
「もっとオリジナリティを発揮してほしい」

なんて言われても、そもそもそのような場面がこれまでほとんどなかったので自分には創造性などないと勘違いしてしまうというわけです。

つまり、単に自分には創造性がないと思い込んでいたというだけなので気にしなくて大丈夫です。

創造性を高める科学的な方法と心理学

それでは、簡単に科学的な方法で創造性を高める方法はあるのでしょうか?

ストレートにお答えします。

最先端の科学で提唱されているのは無意識思考を使うという方法です。

「無意識思考?なんだそれ?」とお思いの方がほとんどだと思います。

それもそのはず、これまで無意識思考の存在は学術ベースでしか知られていなかったからです。

この無意識思考の存在を国内で初めて一般の方向けご紹介したのがこの私なのです。

実は、私たちの思考には2つの方法しかないといわれてきました。

その2つとは早い思考(直観)遅い思考(熟考・論理的思考)です。

例えば、パン屋さんでどのパンを買うか考えるときを想像してください。
ある時は、お店に入るやいなやパッと「クリームパンにしよう」とパッとひらめくかもしれません。
また、ある時は、カロリーなど健康のことなどじっくり考えて「サンドウィッチ」にしようするかもしれません。

パッと早く考えるか(直観)、じっくり考える(熟考・論理的思考)。
この2つの思考法以外は存在しないように思えますね。

ところが、最新の心理学研究では無意識思考という思考法が提唱されているのです。

無意識思考の定義はこちらです。

無意識の思考とは意識的な注意が向いていない時に生じる認知的・情動的な意思決定に関係する過程
はい、ちんぷんかんぷんですよね・・・(^^;
簡単に言いますと、気が付いていない(=無意識)思考ということです。
私たちは気が付いていないだけで無意識に思考できるということです。
よく考えてみると私たちの生活は無意識の力に大きく頼っていることがわかります。
心拍数、脈、呼吸のリズム、筋肉の動きなどなど(もし意識的にやらなければならないとなると大変なことです・・)。
これらは私の意識とは無関係に、ほぼ自動的に行われています。
同じように、思考も無意識に行うことができるということになります。
その無意識思考を使うことで創造性が高まることが多くの心理学研究で明らかにされてきているのです。
無意識思考を少しかみ砕いていえば思考を寝かせることです。
例えば、このような経験はないでしょうか。
アイデアや判断に迷ったときに、いったんそのことからは離れて散歩に出かけた。そして散歩中に突然、名案が浮かんだ・・
よくありますよね。
お風呂に入ってくつろいでいるとき、シャワーを浴びているとき、料理をしているとき、などなど、ふとした時に名案や決断が湧いてくるときってありますよね。
そうなんです、これが無意識思考を使っているときなんですね。
でも、よく考えてみてください。
名案が浮かんだということは、散歩中も気が付かないだけでなにかの思考が起こっていたと考えることが自然ですよね。
もし、思考が起こっていなければ、ずっと迷ったままのはずで、名案なんて浮かんできませんからね。
まよったままになっているはずです。
このように思考を寝かせることが無意識思考を使うということなんです。

無意識思考は知能指数と関係ありません

創造性なんていうと、頭の良い一部の人だけに備わっているように感じますよね。

「私はそもそも学力高くないし、無意識思考なんて使えないんじゃない」と思うかもしれません。

実は、無意識思考ができるできないは学力や知能指数とは全く関係がありません。
ちょっと振り返ってもらえらばわかると思いますが、一般に学業成績が優秀で頭がいいと言われている人って創造性豊かでしたでしょうか。
たぶん違うと思います。むしろ、勉強はできないけど発想は素晴らしいという同級生がいたはずです。

実は、創造性とIQは関係ありません。

さきほど、早い思考と遅い思考の話をしました。
ある人は早い思考を好み何ごとも「パパっ」と決断します。
またある人は遅い思考を好み、何事もじっくり考えて決断します。

このような情報処理スタイルの好みのことを「認知スタイル」と呼びます。実は、この認知スタイルは学業成績や知能とは関係のないことが分かっています。

思考法は個人差が大きいので早い思考が得意な人もいれば、遅い思考が得意な人、無意識思考が得意な人もいます。

そのため、自分には無意識思考はできないなんて思う必要はありません。

無意識思考の特徴

無意識思考には5つの特徴があります。
それを簡単にご紹介します。

無意識思考は、意識的に行なう思考、つまり、じっくり考える遅い思考と何が違うのでしょうか。

  1. 無意識思考の情報処理の容量は極めて大きい
  2. 斬新なアイデアが生み出せる
  3. バイアスがかからない
  4. 適切に評価できる
  5. 計算問題は解けない

①無意識思考の情報処理の容量が極めて大きいというのはじっくり考える遅い思考(つまり論理的思考などの意識的な思考)との比較です。

私たちは意識思考は極めて有効な思考法だと思っています。
そのため、書店に行きますと「ロジカルシンキング」に関する書籍が所せましと並んでいますね。

ところが、意識思考が扱える情報量というのは極めてわずかなのです。

上の氷山の写真で水面から顔を出している氷山のわずかな領域を意識、水面下に潜んでいる膨大な領域を無意識とするならば、意識というわずかな領域で頑張って思考しているようなものなのです。

例えば、「今日の夕食のメニュー」「今欲しいモノ」「次の休日にでかける場所」を同時に考えてみてください。

どうでしょうか。
別々にあるいは順番に考えることはできたとしても同時に考えることはできなかったはずです。
つまり意識思考は限定的であり、一度にひとつのことしかできないのです。

所説ありますが、意識的にできる情報処理は10~60ビット/秒といわれています。
一方、人間の情報処理量は11,000,000ビット/秒以上といわれています。
意識的な情報処理容量がいかに小さいかわかっていただけたと思います。

つまり、無意識思考は意識思考とは比較にならない情報量を扱うことができるのです。

②無意識思考を使うことで斬新なアイデアを生み出すことが可能となります。

創造的な思考には、「収束的思考」と「発散的思考」の2つがあります
「収束的思考」は、与えられた情報を論理的に推論し答えを導く思考です。
計算問題などをイメージしていただくとわかりやすいかと思います。

一方、「発散的思考」とは、与えられた情報から考えをめぐらせることで新しいものを生み出すときに必要とされる思考です。
私たちが一般的にいう斬新なアイデアやクリエイティビティというのはこちらになります。

「収束的思考」と「発散的思考」はこれまでビジネス書などで説明されてきたことでありますが、肝心な点が抜け落ちていたのです。

それは、収束的思考は意識思考に、発散的思考は無意識思考にそれぞれ対応しているということです。

つまり、ありきたりのアイデアがほしければじっくり考える。
斬新なアイデアがほしければ無意識思考を使うということです。

これまでじっくりとアイデアを考えたけど、ありきたりのアイデアしか浮かばなかったというのは残念ながらあたりまえなのです。

画期的な商品(Apple社のiPhoneなど)のアイデアがほしければ無意識思考を使ったほうが良いです。

他にも、③④⑤のような特徴があります。

新刊のご案内(Third Thinking 無意識思考)

無意識思考が創造性発揮には重要なカギになることはわかりました。

では、どうやって使えばいいのでしょうか?

ここで、自分の著書で申し訳ないのですが、ご案内させてください。

このたび、「Third Thinking 最先端の脳科学・心理学が証明した最強の思考法」(あさ出版)という本を出版しました。
無意識思考の脳科学研究の第一人者として無意識思考の存在を一般の方向けにわかりやすく執筆しました。

無意識思考を使えるようになれば、誰でも簡単に創造性を発揮できるようになります。
これからの時代を生き残っていくためには必要な内容をすべてまとめたつもりです。

このページでは創造性にフォーカスをあてましたがほかにもすごい効果があることが科学的に判明しているのです。

無意識思考は複雑で難しい選択でも効果を発揮することがわかっています。

無意識思考を使うことで人物の選択(結婚相手や採用など)、お買い物で満足のいく結果が残せるようになるでしょう。

ここまで無意識思考の説明をしてきましたが、何と言っても簡単にラクラクできるということが無意識思考の最大のメリットです。

なぜなら、思考を寝かせておくだけなので、頑張って考える必要がないからです。

何を隠そう、私も無意識思考の恩恵にあずかっています。

どんどんインスピレーションが湧くので人生が楽になりました。

しかも、頑張っていないにもかかわらず、です。

是非、多くの方に知って使ってもらいたいと思います。

本書のメディア掲載

YouTube

「土井英司のびびびビジネスチャンネル」様にご紹介いただきました。

各メディア出演・掲載など(一部のみ)

お陰さまで多くのメディア等で取り上げていただいております。
(画像については一部加工を施しております)

・東洋経済オンライン様→こちら
・ビジネスブックマラソン様→こちら
・Book Bang様→こちら
・ラジオ福島様→2020年7月15日(水)の15:40~15:50の「本棚だなぁ」に出演
・東北放送様→2020年7月16日(木)の8:27~の「GOODモーニング」内の「ほぼ週刊!守屋書店」にて紹介

夕刊フジ様(2020年7月15日(水))

日本経済新聞様2020年8月15日朝刊)
河北新報社様(2020年8月23日朝刊)
雑誌「りらく」様

他にも、書評ブログなど多数のご紹介をいただいております。

脳に良い健康法などのコラムもありビジネスパーソン、学生、主婦の方など幅広い層から読みやすいと好評をいただいております。

今回の記事は以上となります。

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