大学院へ進学した私はあるプロジェクトに参加することになったのです。
それは、簡単に言うと、「経営者は何をどのように学び経営者になったのか」という研究を行なうプロジェクトです。
そのプロジェクトでは、実際の経営者にインタビューを行ないます。
そこで、私は衝撃的ことを悟ることになりました。
どうして経営者になったのか。
その答えはなんと・・・「たまたま」
というものでした(笑)
「たまたま親が会社を経営していて後を継いだ」とか
「何となく面白そうだった」とか
「運よく出世したら社長になっていた」とか
偶然をどう見方につけるか。
運も実力と言ったりします。
つまり、初めから経営者になるぞと志があるという人は稀だということです。
経営者に限らず、多くの人は偶然に支配されているかもしれません。
プロのアスリートなんかもそうですよね。
たまたま親がその競技をやっていたとか監督だったとか。
それに、好条件か重なってその仕事についているのではないでしょうか。
メジャーリーガーの大谷選手もダルビッシュ選手も身長は190センチを超えています。
まず、そんな肉体を持っている人なんてごくわずかですよね。
私なんかは身体の時点でメジャーリーガーにはなれません(泣)
この世は必然とも呼ぶべき偶然が支配していると考えたほうが気楽ではないでしょうか。
やりたいことがないと悩んでいるときは、「自分には何かしらの絶対的なやるべきこと、適職があるはずだ」と思い込んでいます。
結果的にあることをやっている、その職業に就いている人というのは「たまたま」とか「何となく」というのが多いような気がします。
「やりたいことが見つからない」と嘆くのではなく「何とかなるさー」という気楽さが、実は近道だったりすることもあるのです。
やりたいことがないとか見つからないという方はすごく真面目な方が多いのです。
ちょっと力を抜いてみませんか?