私もやりたいことがない、見つからない人でした。
正直、今も研究者や作家がやりたいことなのかわかりません。
小学校の卒業アルバムに将来の夢という項目がありました。
特に無かったので「プロ野球選手」と書きました。
まあ、子どもながら夢は大きく書いて置いた方が、先生のウケもいいだろうなどと考えていましたね。
だって、「会社員」とか書いても、卒業アルバムっぽくないですしね。
そのことははっきりと憶えています。
子どものころに「自分は大工さんになる」とか決めている子がいましたけど、自分はそんなタイプではありませんでした。
やりたいことなんて考えたこともありませんでした。
高校生になって、担任の先生に面談で「どんな仕事をしたいんだ?」と訊かれました。
私は、「仕事はきついのでしたくありません。仕事はやりたくありません」とはっきり答えました。
ま、先生は「仕事しないと食べていけないからちょっとは考えておけ」なんて言われましたが。
でも、私の本心でした。
父親を見て、仕事はノルマがあり地獄のように大変なんだろうと思っていました。
親の影響は絶大です。
それから、大学生になりいよいよ就職活動です。
自己分析や適職検査などを受けましたがいまいちピンときませんでした。
「法律関係、農業、ジムのインストラクター、塾講師、大学教授」
このような職種が並んでいました。
この中にこれといってやりたい仕事があるわけではありませんでした。
何を目標にしていいのかわかりませんでした。
大学の学部選びはほぼ消去法的な感じでしたので当然かもしれません。
医学部や薬学部のように学部と仕事が密接に関連している専攻の学生を見ては羨ましく思っていました。
学校の勉強=仕事に直結、しているように思えたからです。
真面目に仕事のことを考えてこなかったツケが回ってきたと感じました。
一時、法律関係の仕事が合っているというので行政書士や税理士なんかもいいのかと思ったこともありました。
向き不向きという問題より興味が全くなかったのでそれも見送りました。
「マイゴール」なんていうタイトルの本を読んだりと結構迷いに迷っていました。
就職活動はしたものの、周りに流されてるばかりで全然ダメでした。
結局、就職活動は大学院へ進学することにしたので途中で辞めてしまいました。