若者が活躍できる社会へ(若者の生きずらさ)

今、10代の方向けの本を書いています。

そこで、10代の目線になってこの社会を見てみると暗澹たる気持ちになります。

そもそも、新型コロナの影響で閉塞感がある中で、補償としてばら撒いたお金の回収のための増税、医療費の負担増、年金不安など不安材料は枚挙にいとまがありません。

企業の方でも、最近、45歳定年制が話題となりました。

併せて、シニア人材の積極的活用も。

こういう話を見聞きすると思い出す言葉があります。

「文明が廃れたのは若い人が怠けてしまったから」

かつて、世界中にはすぐれた文明がたくさんありました。

しかし、それらが荒廃したのは若者の怠慢にあったとされています。

現代は、怠けるどころではなく、活躍の機会すら与えられないのではと感じます。

確かに、70歳まで現役バリバリで仕事するのもいいですし、現に政治家の方々は70歳、80歳の方もたくさんいます。

まあ、議員定年制の話はたまに話題にのりますが、はぐらかされているので変える気はないのでしょう。

高齢人口がシニア雇用の名のもとに仕事のチャンスを得られるとしたら若い世代のチャンスが無くなってしまいます。

「新卒も再雇用も横一線だ」という話もありますが、日本は年功序列が幅を利かせています。

役職定年を迎えた人と新卒を(賃金は同じだとして)横一線に扱うことは難しいのではないでしょうか。

昔はご隠居さんがいてひっそりと道を後進に譲るという文化が残っていたようですが、それも理に適っていたのでしょうね。

もう、そのような文化は無くなりつつありますが。

政治は高齢者の方を向いているような気もしますし、「日本にこのままいても先がないかなー」なんて考えてしまう若者の気持ちも分からなくもありません。

これからは「生きる力」ではなく「生き残る力」が間違いなく問われることになるでしょう。

いやはや大変な時代です・・・。