著書

Third Thinking ― 第三の思考「無意識思考」

考えれば考えるほど、よい答えが出るとは限りません。

『Third Thinking』

最先端の脳科学・心理学研究が証明した“最強の思考法”

著者:影山徹哉
出版社:あさ出版
2020年刊

意思決定、創造性、問題解決――。私たちがよりよく考えるために、「考え続ける」ことだけではなく、「考えたあと、いったん離れる」という選択肢を提示する一冊です。

この本で伝えたいこと

私たちはこれまで、「直感的に素早く判断する思考」と「論理的にじっくり考える思考」を使って、さまざまな問題に向き合ってきました。

『Third Thinking』が注目するのは、そのどちらとも異なる「第三の思考」――無意識思考です。

問題について必要な情報を得たあと、いったんそこから離れる。その間にも行われる無意識の情報処理を、創造性や意思決定にどのように活かすことができるのか。本書では、脳科学・心理学をはじめとする研究知見をもとに、私たちの「考える」という行為を新しい角度から見つめ直します。

本書で伝えたいのは、単に「考えないほうがよい」ということではありません。

大切なのは、意識的に考えること、直感を活かすこと、そしていったん問題から離れることを、状況に応じて使い分けることです。

情報を集め、考え、いったん離れ、そしてもう一度向き合う。

そこには、「考え続ける」だけでは得られない、新たな発想や判断につながる可能性があります。『Third Thinking』では、無意識思考に関する研究を紹介しながら、その考え方を仕事や日常生活の中でどのように活かせるのかを考えていきます。

この本でわかること

私たちは普段、「よく考えること」がよりよい答えにつながると考えがちです。しかし、人間の思考には、意識的な熟考だけでは説明できない働きがあります。
『Third Thinking』では、無意識の働きに注目しながら、「考える」という行為をさまざまな角度から捉え直します。

  • 「考え続けること」が、いつも最善とは限らない理由
  • 意識的な思考・直感・無意識思考には、どのような違いがあるのか
  • 無意識の情報処理が、意思決定にどのように関わるのか
  • 問題からいったん離れることが、創造的な発想につながる可能性
  • 無意識思考を、仕事や日常の「考える場面」にどう活かせるのか

こんな方におすすめです

  • 考えすぎて、かえって答えが出なくなることがある方
  • 新しいアイデアや発想を生み出したい方
  • 仕事や人生で、重要な意思決定をする機会が多い方
  • 直感と論理、どちらを信じればよいのか迷うことがある方
  • 心理学や脳科学を、日常や仕事に活かしたい方
  • 「考える」という行為そのものを、もう一度見つめ直してみたい方

『Third Thinking』は、「もっと考えなければ」と感じている人に、別の思考の可能性を提示する一冊です。

目次

■プロローグ
よりよい人生を送るために
――最先端の科学で提唱された最強の思考法
〈Third thinking~無意識思考〉

第1章 その「選択」は最善か?
――人生は一つひとつの意思決定で成り立っている

■日々、何かを選択し続けている私たち
■思考にも〝アクセル〟と〝ブレーキ〟がある
■それぞれが「最善な答え」を用意する
〝古い脳〟と〝新しい脳〟
■80年以上にもわたって研究された
〝ビジネス〟と〝思考〟から見えてくるもの
■思考法にも〝各国の文化〟が反映されている

第2章 これからの時代をどう生き抜く?
――必要不可欠かつ最強の思考ツール「無意識思考」

■「あのとき、ああしておけばよかった」をなくす方法
■〝いいアイデア〟はじっくり考えても生まれない
■有名科学誌『サイエンス』に掲載された
〝無意識思考〟研究
■私たちの生活は「無意識」によって支えられている
コラム1脳も〝健康〟であるための食事とは

第3章 世界最先端の研究でここまでわかった!
――「無意識思考」で一体何ができるのか

■「肝心なときにうまくいく」とっておきの方法
――無意識思考についての〝研究結果〟とは?
◎研究結果1 「友人」「結婚相手」「採用」……どんな人を選べばいい?
――「人の本質」を明らかにする
◎研究結果2 私はダマされない!
――「嘘」を見抜く
◎研究結果3 後悔は一切なし!
――大満足のお買い物ができる
◎研究結果4 ビジネスにおいても役に立つ!
――クライアントの難しい要望にもきっちり答えられる
■無意識だけれど、
脳の中では〝積極的〟に考えている
コラム2 ポイントは「オメガ3」

第4章 問題について〝注意〟を向けているか否か
――「意識思考」と「無意識思考」という2つのモード

■驚くべき無意識思考の5つの特徴
特徴1 情報処理に制約がない
(容量上限の原理 The Capacity Principle)
特徴2 適切かつきちんと評価ができる
(重みづけの原理 The Weighting Principle)
特徴3 バイアスがかからない
(ボトムアップ処理とトップダウン処理の原理 The Bottom-Up vs Top-Down Principle)
特徴4 斬新なアイデアを生み出せる
(収束と発散の原理 The Convergence vs Divergence Principle)
特徴5 計算問題は解けない
(ルールの原理 The Rule principle)


■誰もが〝いい変化〟をどんどん起こせる
コラム3大豆製品で脳の働きをスムーズにする

第5章 目的を明確に、情報を十分に仕入れる
――「無意識思考」をうまく活用する

■この〝3つのポイント〟を意識すればいい
――無意識思考のトリセツ
トリセツ1「起動」させる時間が必要
トリセツ2 他の何かに注意を向ける
トリセツ3 目的を明確にする
■「無から有は生まれない」のはいずれも同じ
■「直観」「熟考」「無意識」という3つの武器
コラム4脳にも「運動」が必要だ

第6章 第三の思考で人生は変わる!
――〝創造性〟は人間が持つ最高の知性

■〝結果〟はもちろん〝過程〟も大事
■30年前に無意識思考の重要性を伝えた名著
■論理的、理性的な思考は〝すでに限界〟をむかえている
■これからの時代を存分に楽しむために必要な
「Third thinking」

■エピローグ
無意識思考は誰にも与えられた、
より人生を豊かにする〝最強の思考法〟だ!

海外版『Third Thinking』

『Third Thinking』は韓国でも翻訳出版されています。

韓国語版『Third Thinking』
『Third Thinking』は韓国でも翻訳出版されています。
「考え続けること」だけに頼らない思考のあり方が、国や文化を越えて紹介されています。
無意識思考という考え方を、海外の読者にも届ける一冊となっています。

『Third Thinking』を実践に活かす

『Third Thinking』で紹介した思考の考え方を、より具体的なテーマや実践場面へと展開した電子書籍も執筆しています。
意思決定、直観、予測、採用など、それぞれのテーマについて、心理学や関連研究の知見をもとに、仕事や日常の中で活かせる形で紹介しています。

予想を当てる科学的方法

予測や判断の場面で、私たちはどのように考えればよいのでしょうか。心理学などの研究知見をもとに、「じっくり考える」ことの限界と、よりよい予測につながる思考のヒントを紹介します。

成功したいなら直観に従うな!

直観は、いつ役に立ち、いつ判断を誤らせるのでしょうか。「直観に従えばうまくいく」という考え方を研究知見から検討し、直観と論理を活かした意思決定について考えます。

採用の科学的成功戦略

人材採用という重要な意思決定を、勘や経験だけに頼らず考えるための一冊です。心理学や意思決定研究の知見をもとに、よりよい採用判断につながる考え方を紹介します。

その他の著書・共著

『ポジティブ心理学コーチングの実践』

金剛出版より刊行された『ポジティブ心理学コーチングの実践』に、共著・翻訳者として参加しました。
第4章「神経科学とコーチング」を担当し、脳科学の観点からコーチングをどのように捉えられるかを紹介しています。
無意識思考とは異なるテーマですが、人間の思考や行動を科学的に理解し、実践へつなげるという点で、私の研究・執筆活動とつながる一冊です。

無意識思考についてもっと知る

『Third Thinking』の中心となる「無意識思考」について、その基本的な考え方から、創造性・意思決定との関係、日常や仕事での活かし方まで詳しく紹介しています。

無意識思考を中心とした研究テーマ、論文、国内外での研究活動については、「論文・研究」ページでご紹介しています。