社会経済が冷え込んでくるとカウンセラーやコーチになりたいという方が増えるようです。
苦しい人を助けたいと純粋に思う方が増えるからかもしれません。
一方で、苦しい人の話を聞くことで自分を癒したいという方もいることは事実です。
さらに、不景気になるといろいろな問題が付随してきます。
そのためカウンセラーの需要が増えることにより、ビジネスチャンスと思っている方もいるかもしれません。
よし、ではカウンセラーになろう!
そう思った人の多くは資格取得に走るのではないでしょうか。
世の中には国家資格から民間資格まで幅広い心理系の資格があります。
資格取得には時間もお金もかかります。
しかし、です。
実は、カウンセラーになるのに資格は必要ないのです。
もちろん、スクールカウンセラーのように資格要件が必須のケースもあります。
一般的にカウンセラーとして起業する場合は特に資格は必要ありません。
私はカウンセラーです、と名乗りクライアントが一定いればそれで成立してしまう商売といえるでしょう。
一方で、たくさん心理系の資格は持っているが肝心のクライアントがいないというケースもかなりあります。
カウンセラーは資格だけでなく、信頼や経験といった目に見えない資産も大切なので、単純に資格があるからといってお客がつくというわけでもないのです。
そのため、あくまで資格というのは信頼を得るための手段の一つに過ぎないのです。
もし、カウンセラーになってみたいという方がこれをお読みでしたら、まず資格に走らないで実践してみることをおすすめします。
やってみないと向き不向きはわかりませんし、連日のように悩みや相談事をされることはかなりメンタル的にきついことです。
カウンセラー業でメンタルを病んでしまう方もいます。
時には想像だにしない相談事をされることもありますから人間不信に陥ってしまうのですね。
カウンセラーの仕事に興味をもったら友人知人などを通してまずは実践してみる。
そして、資格が必要と感じたら資格試験にトライする。
そんなイメージで良いでしょう。