前回の続きです。
ストレスがかかるとつい指の皮膚をむしってしまう・・・無意識に皮膚をひっかいてしまう・・・気が付かないうちにニキビを潰してしまう・・・気が付いたら手や指先、そして皮膚がボロボロに・・・でもわかっているけどやめられない。[…]
それでは、アネット・パステルナーク著『スキンピッキング』(原著:Annette Pasternak Ph D『Skin Picking: The Freedom to Finally Stop』)を参考に治療法について書いていきたいと思います。
もちろん、あまり詳しく書きすぎてしまうとネタバレになるだけではなく著作権上の問題も発生するため、参考程度に留めることをお許し願います。
あと、標題は「皮膚むしり症・皮膚摘み取り症・自傷行為」としていますが、それらの表現を用いると痛々しいのでスキンピッキングあるいはそれをしている人をスキンピッカーと表現することとします。(カタカナ表現をすると幾分表現がやわらぎますよね。(「憎悪」と書かずに「ヘイト」と書くような)
この本の著者はホリスティックヘルスコーチという比較的新しい職業をされております。
ホリスティックヘルスコーチとは、簡単に言いますと、栄養理論や食事などライフスタイルを変えることでより健康的な生活を送れるように導くコーチということになるでしょう。
これまでのコーチングの経験や独自の研究などからスキンピッキングへの対処法から幸せに生きる方法まで書かれております。
この著書の執筆時点(2013年?)ではスキンピッキングにテーマを絞った自己啓発書はない、と書かれております。
また、この本自体、かなり売れている(口コミ件数も多い)のでどんな内容なのか楽しみですね。
それではスタートしましょう!
スキンピッカー=完璧主義者、かもしれない
スキンピッキングする人というのは完璧主義者である可能性が高いといいます。
むしろ、スキンピッキングという行為が完璧主義傾向の兆候ともいえるようです。
確かに、私はどちらかというと完璧主義傾向が強いかもしれません。
しかし、ある部分に置いては完璧を目指し、ある部分においてはずぼらという性格なので正直何とも言えないというところがあります。
著者(パステルナーク氏、以下同)の経験からそういえるのでしょう。
こんなエピソードが書かれています。
著者がグランドキャニオンでハイキングをしていたときのこと。
歩いても歩いても目的地まで到着する気配がありません。
(※私もグランドキャニオンを旅したことがあるのですが、目の前に巨大な山があってもそれは何キロ、何十キロ先なので近そうで遠いという感覚になります)
もう疲れきってへとへと。足も相当疲れてきました。
その時にガイドから言われた一言。
「先ばから見るのではなく、辿ってきた道のりを見なさい。着実に進歩しているでしょう」
完璧主義の人はこのような見方ができません。
常に満たされていないので、いつも満足できません。
決して完璧になることなどないので、永遠に満たされることはなく、それが習慣化し、より一層ネガティブな思考へと陥ります。
完璧な人などこの世に一人もおりません。
私もあなたもです。
常に成し遂げたこと、進歩したことに目を向けましょう。
特に、スキンピッカーの人には声を大にして言いたいことです。
代替療法は効果的
正直、これから説明する話というのは科学的プロセスや化学薬品や西洋薬をより信頼している人にとってはあまり役立たない話かもしれません。
まずはそれを断っておきます。
その上で代替療法はスキンピッキングの治療に非常に効果的なのです。
実は、食習慣を変えるだけで症状が薬よりも大幅に改善するということがあります。実際、私もそうでした。
さらに、食事に加えて、人間関係や仕事そして精神などは健康に多大なる影響を与えています。それは、食事よりも影響は大きいかもしれません。
皆さんは精神的、メンタルヘルス上の問題があると真っ先に病院に行くでしょう。それで症状が改善されたでしょうか。一時的には薬のチカラで抑え込めたかもしれませんが、また再発していることでしょう。
それもそもはず、多くの医師は病気に相応しい食事やライフスタイルについて知らないことが多いのです。
さらに、通常の診察では一人の患者に数分しか削ことができないため症状を聞いて薬を出すくらいのことしかできません。症状をじっくり聞いて食事やライフスタイルの変化を促すというのには時間が短すぎます。
時間の制約上、また保険診療という枠組みがある以上やむを得ないことかもしれません。
そのギャップを埋めるために必要とされるのが、コーチやカウンセラーといった存在です。
治療には信頼のおけるコーチが必要
一人で悩むのではなく信頼のおけるコーチをつけた方が治療という観点では近道であります。
どのようにしてコーチを見つければいいのでしょうか。
ホリスティックヘルスコーチの仕事を行なうにあたって国家資格のようなライセンスが必要ではありません。
(アメリカの場合)民間の1年間のコースがありそれを受講すれば誰でもコーチを名乗ることができますし、受講しなくてもコーチを名乗ることに問題はありません。
つまり、コーチングの仕事は一定数のクライアントがいれば成り立ってしまう職業であるともいえます。
その点、カウンセラーも同じです。
コーチやカウンセラーにとって信頼が最も重要な要素となります。
民間資格の資格はその信頼獲得手段の一つということであって必須ではありません。
つまり、コーチを選ぶにあたっては十分に信頼に値するかどうかを資格や経験など様々な観点で検討する必要がありそうです。
スキンピッキングは全体的にバランスを欠いている兆候
スキンピッキングという行為をより高い視点、ホリスティック(=全体的な)な見方をすればどうなるでしょうか。
それは、全体的にバランスを欠いていると考えます。
メンタル、フィジカルの何等かの問題を抱えているかもしれません。
例えば、気持ちの落ち込み、不安、自己免疫疾患、アレルギー、頭痛、睡眠障害、太りすぎ、摂食障害、月経や閉経に伴う問題などです。
これらの問題を抱えていませんでしょうか。
もしスキンピッキングで悩んでいるのであれば、すべてこれらのことはその兆候となっている。
ということはスキンピッキングを治癒しつつ、これらの諸問題へのアプローチも見つけていけばより幸福な人生へと導かれることは間違いないはずです。
今回の記事は以上となります。
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